タープ不動産情報です。
前回に引き続き、不動産会社の管理でチェックするポイントを
お伝えします。今回は最終回「建物診断のサポート」です。

工場・倉庫は基本的に10年、20年という長い歳月にわたって
貸し出すことを想定しています。そのように長い期間、テナントが
利用する中では、当然、建物に様々な不具合が生じてくるでしょう。

そこで、物件を定期的にチェックして問題があればすぐに
改善することが望ましいといえます。
たとえば、外壁のクラック（ヒビ）も放置しておけばどんどん
広がっていきます。修復が困難になる前に、適切な塗装工事を
施さなければなりません。また、建物の防水機能が低下すれば、
漏水によりテナントの設備や商品などに大きな被害が生じる
危険性があります（とりわけパソコンのデータやシステムに
被害がもたらされたような場合には、補償金額が莫大なものに
なるおそれがあります）。テナントに無用の損害を与えないためにも
建物の診断を意識的に行うことは重要になります。

さらに、このような「建物診断」を行うことにより、以下のような
メリットも期待することができるでしょう。

①テナントの使用状況を確認出来る
当初の合意に反した用途に使われているような場合でも、
すぐに気づくことが可能となるでしょう。
②現況を確認しておくことにより、計画的な維持運営が可能となる
急な出費を防ぎ、長期的なメンテナンス計画を立てることが
できます。

建物診断を誤りなく適切な形で行うためには、専門的な
サポートが必要になります。したがって、不動産会社を
選ぶ際には、建物診断のサポート・サービスを提供しているか
否かについても考慮に入れておくと良いかもしれません。

次回は貸工場・貸倉庫　リスク・トラブル回避の極意～①空室リスク
について取り上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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