貸工場・貸倉庫 リスク・トラブル回避の極意~滞納リスク③

タープ不動産情報です。
貸工場・貸倉庫の「リスク・トラブル回避の極意」を
お届けしておりますが、前回に引き続き“滞納リスク”の回避方法に
ついてお伝えします。

保証金が支払われないうちは
絶対にカギを渡さない

テナントの信頼性を判断するもう一つのポイントとして、
契約締結時に保証金の支払いを求めた際の相手の態度にも
注意を向けると良いでしょう。
まず、経営に何の問題もない会社であれば、契約で定めた
通り保証金を一括ですんなりと払ってくれるはずです。
しかし、資金力の乏しい会社は十中八九保証金を値切って
くるか、もしくは分割払いを認めるよう求めてきます。
中には、「保証金のために用意していた現金を、商品仕入れ
のために使ってしまった。必ず○月○日には支払うから、
先にカギをもらえないか」などと言ってくる会社もあるかも
しれません。
しかし、そこで絶対にカギを渡してはいけません。相手は
端から保証金を払うつもりがなく、カギを手に入れたら
延々と居座るつもりでいる可能性があるからです。
万が一、そんな詐欺的な借主に入居されてしまったら、
保証金はおろか、賃料も得られない悲惨な状況に陥ることに
なるかもしれません。

カギは渡せないと伝えると罵声を浴びせられ・・・

不用意にカギを渡してしまった場合には、どのようなことが
起こりえるのか―実際にあったトラブルの例を紹介しましょう。
500坪にもなる巨大な倉庫で、月額の家賃が300万円程の
物件の例です。
長く借りていたテナントとの契約がちょうど終わった直後、
タイミングよく「借りたい」という人が現れました。仮に
その人をA氏としましょう。A氏は「陶芸教室を開くことを
考えている。倉庫の中に、材料置場や焼き窯を設けるつもりだ」
と話していました。
とんとん拍子で話が進み、さあ契約を結ぼう、契約書にはんこを
押そうという段階になった時です。突然、A氏が「保証金は
分割払いにしてほしい。新規開業の助成金が入る予定なので、
間違いなく払うから」と言い出したのです。
これは危ない―と感じ、「それではカギは渡せません」と伝えると、
A氏は顔を真っ赤にして怒り、「失礼な男だな。お前の顔は見たく
ない。帰れ!」と罵声を浴びせてきたのです。
結局A氏は、他の不動産会社を通じて、倉庫のオーナーと
契約を結びました。
それから半年後の話です。A氏に倉庫を貸したオーナーから、
相談したいことがあると連絡がありました。その相談内容は、
A氏が保証金も家賃も一銭も払おうとせず、困っているという
事でした。こちらとしてはもはや、何もできることはありませんでした。
この例のような最悪な事態に陥らないためにも、カギの取扱いに
ついても十分用心して頂ければと思います。

次回は「騒音、振動、臭い」等のトラブル回避について見ていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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