工場・倉庫投資 成功事例⑥
タープ不動産情報です。
前回に引き続き、工場・倉庫投資の成功事例についてお伝えします。
騒音が発生してもクレームゼロの工場
ここ数回倉庫の成功事例をお伝えしましたが、今回は「オンボロ工場」に投資して
安定した利益を上げている例を取り上げたいと思います。
Cさんが購入したのは、埼玉県草加市にある鉄工所です。築年数は50年ほどで、
建物の壁は穴だらけでボロボロの状態でした。
天井の高さは10メートル以上で、2階もありましたが造りは簡単極まりなく、
歩いていると「床が抜けて1階に落ちてしまうのではないか・・・」と不安を
抱かされるような代物でした。
にもかかわらず、Cさんが購入してから、この工場を借りる人は後を絶ちません。
現在のテナントは、スケートボード関連団体です。
スケートボードを楽しむのは、もっぱら若者たち。プレイをする際には
音楽を大きな音で鳴らすので、騒音が近隣住民の苦情を招く可能性があります。
しかし、Cさんの物件がある場所は周囲にも工場が建ち並び、日中は機械の音が
いたるところで鳴り響いているような環境だったので、スケートボード場として
使うのにはうってつけだったのです。
後々の裁判を考えて賃料を相場よりも安くする
ちなみに、この物件をテナントに貸す際に、Cさんは相場よりも賃料をいくらか
安くしています。万が一、建物の傷み等が原因となって、スケートボード場の
利用者に不測の被害が生じた場合や、近隣住民との間でトラブルが起こった
ような場合に、責任を負わされないようにすることが目的でした。
契約書の中で特約条項として定めていれば、オーナーは近隣トラブル等の
責任を回避することが可能となります。しかし、現実に裁判になった場合、
個々の具体的なケースによっては、オーナーに対しても損害賠償等の負担を
求める判決が下されるリスクがないとはいえません。
実際、裁判官の中には、「タダで工場を貸しているわけではなく賃料収入を
得ているのだから、何か問題が起こった時にはオーナーもそれなりの責任を
負うべきだ」との考えを持っている人もいます。
しかし、相場よりも賃料を安くしていれば、そうした考えの裁判官に対しても
「テナントが全面的に責任を負うと約束した代わりに、賃料を通常より低く
しているのだ」と主張することが可能となります。その結果、オーナー側が
責任を負わされるリスクを大きく軽減することが期待できるでしょう。
なお、Cさんが購入した工場は、借主が変わるたびに少しずつ立派になって
いきました。最初のテナントだった鉄の加工業者が壁とシャッターを造り替え、
その後に入ったテナントも全面的なリフォームを行いました。
このように、ボロボロの物件が、オーナーが手を掛けずとも、借主の手で
魔法にかけられたかのように甦っていくのが工場・倉庫投資の醍醐味なのです。
次回も引き続き工場・倉庫投資の成功事例をお伝えします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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