倉庫の活用方法はさまざま!借り手を見つけるためには?

使われていない倉庫をそのままにしても、維持管理が必要だったり、固定資産税を徴収されたりするなど、費用が発生します。誰かに使ってもらえば賃料が入りますし、長期にわたって使ってくれるので、安定した収入になるでしょう。

どのような活用方法があって、どのように借り手を見つければいいのか紹介します。

倉庫の活用方法はさまざま

倉庫は、従来どおり倉庫として貸しても一定の需要を見込めるでしょう。けれども、ほかの用途に活用できれば、さらなる需要を見込めます。活用方法の一例を見てみましょう。

リフォームをして住宅に

住宅街や利便性の高いエリアにある倉庫であれば、リフォームやリノベーションをして住宅にする方法があります。

倉庫は住まいとして作られてはいないため、大がかりな改装は必要になりますが、間仕切りがなく広々としているので、自由にレイアウトできるのが魅力です。

一般的に住宅で広い部屋を実現するには、オーダーメイドで作らなければいけませんが、倉庫を活用すれば費用を抑えられるでしょう。

オフィスやショップ

同様に、倉庫をオフィスやショップとして活用することもできます。人通りが多いところや、車の往来が盛んなところであれば集客しやすいため、需要を見込めそうです。

オフィスとして貸す場合は、あらかじめ使いやすいように配線や内装の工事をしておくほうが借り手にとっては便利でしょう。ショップとして貸す場合、内装はテナントが手がけ、退去時も原状回復してくれますから、オーナーは既存の設備を撤去するくらいです。

ただし、ひとつの倉庫を複数のテナントに貸すのであれば、間仕切りを設けるなどの改装が必要になります。

注意点としては、倉庫の存在する地域よって、使えない用途があるところです。特に工業地域にある倉庫は活用方法が限られるので、事前に確認しましょう。

また、駅から離れた郊外にある倉庫は、車での利用を想定して、駐車スペースを確保したいところです。

レンタルスペースへ

あえてテナントを固定せず、レンタルスペースとして貸す方法もあります。ギャラリーや貸しスタジオ、トランクルームなどです。

自由度が高く、事前の準備もそれほど必要ではありません。少ない負担ですぐ収入になりやすいのがメリットです。いずれ自分で倉庫を使う目的がある場合も、一時的な利用であれば退去させる手間がかかりません。

逆に利用者が次々と入れ替わるため、収入が安定しないというデメリットもあります。

バイク駐車場

バイクの駐車場(保管場所)として、活用するのも需要を見込めます。

バイクに乗る人にとって困るのは、普段の保管場所です。路上に停めたままにするのは交通違反になりますし、アパートやマンションの中にはバイクを保管できないところが少なくありません。

たとえ保管できたとしても盗難の心配があります。盗難を防ぐために設備を充実させるのは限界があるでしょう。

さらに、休日しかバイクを使わない人は意外と多く存在します。多少遠くても、バイクを保管できるスペースがあれば重宝するはずです。雪が降るオフシーズンにも安心して預けられます。

倉庫をバイクの駐車場として活用するのであれば、専用の設備を取り付けなければいけません。盗難防止のセキュリティは必須ですし、バイクの工具類やパーツなどを保管できる棚やロッカーがあると便利です。水回りも整備しておくと、手入れしやすいでしょう。

オーナー自ら管理するのが負担であれば、バイクの保管を専業とするテナントに貸すという方法もあります。

フットサルの練習場

倉庫の広さは、フットサルなどスポーツの練習場向きです。これらのスポーツは、人気があっても練習場を確保しづらいのが難点で。倉庫を練習場として活用すれば、需要を見込めるでしょう。

改装にあたっては、倉庫の広さが基準を満たすか確認しましょう。例えばフットサルのコートは、最低でも幅(ゴールライン)が16m、奥行(タッチライン)が25m必要です。観戦や休憩のスペースも必要になります。

さらに倉庫が郊外にあったり、親子での利用を見込んだりするのであれば、駐車場もあるほうが良いでしょう。

倉庫を借りてもらうためには

倉庫にはさまざまな活用方法がありますが、利用者のニーズに合っていないと、なかなか借り手が見つかりません。すぐに借り手を見つけるためには、何をすればいいのでしょうか。

ターゲットを決める

倉庫を貸すには、活用方法に合わせて改装しなければいけません。改装した後で、利用者のニーズに合っていなかったのでは困ります。そこで、どんな人に借りてもらいたいか、ターゲットを決めましょう。

参考になるのは、倉庫の立地です。先ほど紹介したように、住宅街の中や利便性の高いところであれば住宅、人通りや車の往来が多いところならオフィスやショップにすると、需要を見込めるでしょう。

次に、周辺のショップや施設に目を向けてみます。そうすると「こういう店舗や施設があれば便利なのに」というのが見えてくるはずです。バイクの駐車場もフットサルの練習場も、近くになければ需要を期待できるでしょう。

逆に考えているのと似たショップや施設があるなら、競合して客の取り合いになりますから、避けるという考え方もできます。

内見を増やす努力をする

住宅と同じく、倉庫を貸すときも内見は欠かせません。内見では倉庫の広さや高さ、雰囲気、シャッターや照明、配線、水回りといった設備の状況などがチェックされます。

内見してもらうには、募集した時点で借り手の興味を引かなければいけません。募集広告や資料は、仲介する不動産会社が作成してくれますが、任せっきりにはせず、定期的に内容を確認しましょう。

もし、現況と異なる場合は資料よりも現況が優先されますが、借り手の印象は良くありません。何か変更があれば、その都度修正を依頼するのが基本です。

不動産会社は借り手が必要とする情報を元に募集資料を作ります。もし、ほかに強みとなるところがあるなら積極的にアピールしましょう。自分で写真を撮って持ち込むのも、不動産会社にとっては大助かりです。

資料に興味を持ってもらえたら内見となりますが、どのタイミングで内見するかは予測できません。いつ内見されても大丈夫なように、倉庫はできる限りきれいな状態にして置くのがおすすめです。

やはり、借り手にとってもきれいなほうが好印象です。清掃するのはもちろん、破損している箇所があれば、事前に修理しておきます。倉庫内部だけでなく、外部(外壁や雨どい、側溝など)もチェックされるので要注意です。

内見には共に立ち会うのが理想ですが、難しい場合は借り手がどんな点に不満を感じたか、不動産会社からフィードバックしてもらいましょう。新たな借り手を探すときの参考になるはずです。

倉庫を貸したいなら

倉庫を貸すまでには、借り手のニーズを見極め、募集広告などで興味を持ってもらわなければいけません。オーナーがひとりで対応するのは大変です。

タープ不動産情報は、オーナー様のご要望を伺った上で周辺の環境や相場などの調査を行い、どのように倉庫を活用すべきか、提案します。改装も弊社の工事部門を利用することが可能です。

倉庫の活用方法でお悩みの際は、事業用不動産を仲介した実績が豊富な弊社に、ぜひご相談ください。

まとめ

倉庫には、住宅やオフィス、ショップ、レンタルスペースなど、さまざまな活用方法があります。

借り手を見つけるには、ターゲットを絞り込み、ニーズに合った活用ができるように改装しなければいけません。不動産会社に相談すれば、最適な活用方法を提案してくれたり、借り手を見つけてくれたりするでしょう。