貸工場・貸倉庫 不動産会社の管理でチェックする4つのポイント~①契約更新時の対応

タープ不動産情報です。
今回より全4回にわたって不動産会社の管理でチェックするポイントを
お伝えします。

前回、貸工場・貸倉庫のテナント募集・管理を依頼する不動産会社を
見付けるために注意すべきポイントで以下の2つを挙げました。

A:取扱っている物件がどのような媒介契約に基づいているか
B:募集だけでなく管理も行っているか

上記Bについて、依頼しようとしている不動産会社が具体的に
どのような管理を行っているかを確認する必要があります。
その際には、以下の4つのポイントについてチェックすると良いでしょう。

①契約更新時の対応
②トラブルがあった場合の対応
③テナント退去時の対応
④建物診断のサポート

上記①~③に関して、不動産会社が満足な対応が取れないような場合には、
オーナーが不測の損害を被る危険性が高まるために、とりわけ慎重な見極めが
求められます。

契約更新時の対応

賃貸借契約が満期を迎えるにあたり、貸主、借主双方が望めば、
契約は更新されることになります。
その際、マンション、アパートを管理する不動産会社であれば、
更新の処理のために必要な書類を借主に郵送し、はんこが捺されて
戻ってきたものを受け取れば、それで一件落着です。
しかし、工場・倉庫を管理する不動産会社の場合には、この程度で
仕事を終わらせるわけにはいきません。
まず現場に、すなわち管理している物件に足を運び、テナントが
契約時に合意した通りの用途を守っているのかどうかをチェック
しなければなりません。
たとえば、オフィスとして利用するはずだった倉庫が、いつの間にか
飲食店として使われているようなケースは珍しくありません。
万が一、オーナーが承諾していなかった用途に使われている状態で、
それを見過ごしたまま契約を更新すれば、「当初の契約とは違う用途に
利用することをOKした」とみなされるおそれがあります。
また、テナントがオーナーの許可を得ずに、借りている工場に対して
工事を勝手に行っているようなこともあります。このようなケースに
関しても、抗議をせずそのまま契約を更新してしまったら、やはり
「工事を行うことを認めた」ことになってしまいます。
そうなると、オーナーが契約違反を理由にテナントを裁判で訴えた
としても、裁判官には「貸した側が認めているのだから、契約違反はない」と
判断されてしまうおそれがあります。

こうした、オーナーにとって不利益な状況を防ぐためにも、
工場・倉庫を取扱う不動産会社は、更新の際にはテナントに元を
訪れて、具体的な利用状況を、すなわち「契約時に合意した用途で
使われているか」「オーナーに無断で工事が行われていないか」を
自らの目で直接確認しておく必要があるのです。

次回は不動産会社の管理でチェックする4つのポイントの2つ目
「トラブルがあった場合の対応」について取り上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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