貸工場・貸倉庫を借りるときの費用は?
こんにちは、工場・倉庫・事業用不動産コンサルタントの三浦です。
貸工場や貸倉庫を探されている方、有効活用をご検討されている方、工場・倉庫への投資を考えている方々から、直接私まで質問が来たものの中から事例を含め解説します。
今回の質問は、貸工場・貸倉庫を借りるときにかかる費用はどのくらいかかるのかという質問にお答えします。
貸工場、貸倉庫を借りる時の費用は地域によって慣習が違うので一概に言えませんが、関東地区の場合は以下の通りとなります。
●前家賃 1ヶ月程度
●保証金 3ヶ月~10ヶ月(立地条件や用途によって変わってきます)
※倉庫3ヶ月程度、飲食店舗6ヶ月程度、好立地店舗10ヶ月
●礼金 1ヶ月程度
●仲介手数料 1ヶ月以内
●注意 : 現状変更工事や公的届け出などの実費費用(利用する用途によってかわります)
上記が初期費用としてかかります。前家賃、保証金、礼金、仲介手数料は居住用不動産やオフィスと同じなのですが、その他に、「注意」記載のように、利用する用途によって消防署への届け出や、保健所などの届け出が必要となります。それらの諸費用や内装工事の費用は基本的にテナント負担になる場合が多いので、注意が必要です。住宅やオフィスはオーナー側で工事をすることが多いのですが、貸工場、貸倉庫はスケルトン渡しが一般的なのであらかじめかかる費用として計上しておいた方がいいですね。
【まとめ】
貸工場、貸倉庫を借りるときの費用は居住用不動産やオフィスと変わらないのですが、保証金の額と、各種届出や内装工事などテナント負担となるケースが多いので確認してください。内装をテナント負担なので、おしゃれな世界で一つだけの空間つくりにチャレンジするくらいの気持ちで借りると夢が広がりますね。