貸工場・貸倉庫 リスク・トラブル回避の極意~騒音、振動、臭い等のトラブル②

タープ不動産情報です。
貸工場・貸倉庫の「リスク・トラブル回避の極意」を
お届けしておりますが、前回に引き続き騒音、振動、臭い等の
トラブル回避方法についてお伝えします。

契約時に書面化を失念した場合の対応

近隣トラブルの対応に関して契約書では定めず、口頭で取り決めた
だけという場合には、オーナーの側に問題の解決を押し付けようと
するテナントも現れるかもしれません。
たとえば、てんぷら屋に貸した後で、近所からクレームが出たような
場合には、「油の臭いが出るのをわかっていて貸したのでしょう。
オーナーさんが何とか対処してくれませんか」などとトラブルの
責任を押し付けられることになりかねません。
そのような場合には、テナントと話し合い、協力し合って
クレームに対応するしか解決の選択肢はありません。もっとも、
オーナーには「契約時に確かに約束したはず」という思いが
あるでしょうから、テナントに対する不信感や不満が妨げになって、
トラブル解決に向けた話し合いがスムーズに進まないおそれも
あります。
そこで、一刻も早く問題の解決を図りたいのであれば、
不動産会社を間にはさむことが望ましいかもしれません。
つまり、不動産会社にテナントとの交渉を委ねるわけです。
ちなみに、近隣トラブルに関しては交渉の依頼を受けた
ような場合には、テナントの言い分に対してもまず耳を
傾けるようにします。
そのうえで、たとえば「おっしゃりたいことはわかります。
しかし、近所の人がこのまま騒ぎ続けていたら、最終的には
ここで営業できなくなりますよ。また、慰謝料を請求されるかも
しれません。そうなれば、結局損をするのは借主さんのほうじゃ
ないですか」などと説得して、テナント側の理性的な判断を
促し、オーナーの要望を受け入れてもらう方向に導くよう
試みます。
そして、テナントの納得を得られたら、改めて「近隣トラブル
に関して借主が責任を負う」旨の約束をオーナーと交わしてもらい、
書面化します。
近隣トラブルは何度も何度も繰り返し発生する可能性があるので、
たとえ口頭での解決後であっても、このようにテナントとオーナーの
合意を書面の形で残しておくことには大きな意義があるのです。

次回は、用途違いのトラブル回避について見ていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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