貸工場・貸倉庫 リスク・トラブル回避の極意~空室リスク②

タープ不動産情報です。
貸工場・貸倉庫の「リスク・トラブル回避の極意」を
お届けしておりますが、今回は“空室リスク”を解消する
4つのステップを一つずつ確認していきましょう。

【“空室リスク”を解消する4つのステップ】
ステップ1:募集条件を見直す
ステップ2:業種を絞ってアピールする
ステップ3:建物に着目する
ステップ4:買い換えと建て替えも検討する

ステップ1:募集条件を見直す

募集条件が適切か否かは、テナント募集のために設けた
ホームページのクリック数で判断することができます。
クリック数の少ない物件は、募集広告で提示している
賃料が適正とはいえない可能性があります。
そこで、まずは賃料の額を見直しましょう。適正な
募集価格は類似物件と比較することにより求めることが
可能となります。
具体的には、まず、ヤフー不動産などの大手不動産賃貸
ポータルサイトに掲載されている物件の中から賃料の
価格帯の高いもの2割と、価格帯の低いもの2割を
取り除き、残った6割の物件の平均的な賃料価格を
導き出します。
この平均的な賃料価格と比べて、自身の物件の賃料価格が
高いようであれば、借り手側には「相場よりも高い」と
敬遠されている可能性があるので、賃料を下げることを
検討しましょう。

ほとんどの場合、このように賃料を見直すだけで、
クリック数は確実に改善されるはずです。また、この
募集条件見直しの作業を行うことを通じて、オーナーは
賃料の相場感を自然と身に付けることもできるでしょう。

ステップ2:業種を絞ってアピール

賃料を適正な形に改めたのに、それでも借り手が現れない
場合には、思い切ってターゲットを絞りましょう。
すなわち、物件の持つ個性・特徴を踏まえて、特定の
業種に狙いを定めてテナント募集を行うのです。
たとえば、

○準工業地域にあり、24時間稼働が可能→コンビニエンスストアなど
○天井が高い倉庫→撮影スタジオなど
○2方向避難が確保できる→保育園や介護系の事業所、学習塾など

このように狙いを定めたターゲット層に対して、ダイレクトメールを
送り、物件の魅力を積極的にアピールしていくのです。以前述べましたが、
オーナー自身からのダイレクトメールは警戒心を招く恐れがあるので、
不動産会社を介して送るほうが好結果につながりやすいかもしれません。
また、物件のアピールポイントについては、仲介を依頼する不動産会社に
対しても詳しく伝えておきましょう。たとえば、「この倉庫は2方向
避難が確保できており、余計な柱もないので、塾の教室として
使うのには理想的ですよ」などというように、不動産会社も物件の
特徴をより強調した案内ができるようになるので、成約率の向上に
結びつくはずです。

次回はステップ3と4について詳しく見ていきます。
最後までお読みいただきありがとうございました。

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